相続Q&A

相続人に行方不明者がいる場合にはどうしたらよいですか?

先日母が亡くなりました。相続人は、私を含めて兄妹3人です。遺産分割協議を行いたいのですが、妹が5年以上行方不明です。母の遺産をすべて私が相続したいのですが、行方不明の妹を除いて遺産分割協議を行うことはできますか?

できません。

行方不明者について、家庭裁判所に不在者財産管理人選任の申し立てを行い、不在者財産管理人が行方不明者の代わりに遺産分割協議に参加し、遺産を分割します。

相続人に未成年者がいる場合にはどうすればよいですか?

先日、夫が交通事故で亡くなりました。相続人は妻の私と小学生の子供2人です。夫名義の自宅を私名義に変更したいのですが、どうすればよいですか?

未成年であるお子さんのために、家庭裁判所に特別代理人選任を申し立てる必要があります。法律では、20歳未満の未成年者は、法律上の物事を決定するための判断能力が不十分であるとみなされています。未成年者が遺産分割協議を行う場合にも、親権者の同意が必要となります。ただし、今回のケースでは、お客様自身も相続人であるため、お子様と利害が衝突するケースに当たり、家庭裁判所に特別代理人の選任を申し立てる必要があります。特に、今回はお子様が2人いることから、特別代理人も2人選任する必要があります。選任後、お客様と2人の特別代理人の間で遺産分割協議を行うこととなります。その後、通常の相続登記手続きをします。

亡くなった人が外国籍である場合は、どうすればよいですか?

先日台湾人の夫が亡くなりました。相続人は私(日本国籍)と子供3人(すべて日本国籍)で、相続財産は日本国内の自宅のみです。どのように相続登記を行えばよいでしょうか?

台湾の法律に従って相続関係を処理します。

相続登記は日本の法律に従って、日本国内の法務局に申請します。亡くなられた方や相続人が外国籍である場合、まず、どこの国の法律に従って遺産分割や相続登記を行うのかを考えなければなりません。
日本の法律では、亡くなられた方の本国法に従うとなっています。そのため、法定相続人や相続分、遺産分割の方法や相続の内容など、すべて中華民国(台湾)の法律に従って相続手続を行います。
尚、余談とはなりますが、亡くなられた方の本国が台湾以外の国である場合に、その本国法で「相続は、亡くなった方の住所地に従う」などといった決まりがある場合には、日本の法律によって相続が処理されるケースもありますので、個別に対応する必要があります。

相続人の一人が海外に住んでいる場合、どのような書類が必要になりますか?

先日父が亡くなりましたが、相続人の一人である妹がカナダに住んでいます。父名義の土地を私名義にしたいのですが、どうしたら良いのでしょう?

通常通り遺産分割協議を行い、日本の法務局へ相続登記を申請します。

遺産分割協議書には、相続人全員が実印を押印し、印鑑証明書と添付する必要がありますが、妹様については海外に在住であり、海外には台湾・韓国を除いて印鑑証明書の制度がありません。そこで、印鑑証明書の代わりに、在外公館(日本領事館)で遺産分割協議書に妹様が署名した証明(サイン証明といいます)を得る必要があります。また、日本に一時帰国して頂き、日本の公証人にサイン証明をしてもらうことも可能です。
仮に、今回の場合に妹様が土地を取得する場合には、住民票の代わりに在留証明書を在外公館(日本領事館)で取得する必要があります。

相続登記はいつまでにしなくてはなりませんか?

土地を所有していた祖母が亡くなって10年以上が経過していますが、名義変更を未だにしていません。相続登記は今からでも出来ますでしょうか?そもそも相続登記はいつまでに行わなければいけないものなのでしょうか?

相続登記に期限はありませんので、今からでも問題はありません。

ただし、何年も遺産分割協議や相続登記を放っておくと、以下のような問題が生ずる可能性がでてきますので、早めにすることをお勧めします。

亡くなられた方の住民票や除籍謄本(改正原戸籍)などの相続登記に必要な書類が取得できなくなる。※住民票は5年、戸籍は50年もしくは80年の保存期限ですので注意が必要です。
相続手続きに関わる人が多数になり、権利関係が複雑になる。
父親が亡くなられた後で、相続人である子供が死亡した場合、子供の相続人が父親の相続における権利を持つこととなります。相続権を持った人が、子供のお嫁さんであった場合には、血の繋がらない方が相続に関わることとなるため、お金を要求してくるなどトラブルになる可能性が高くなります。
相続人の高齢化により、遺産分割協議を行うことが困難となる
相続人の一人が認知症になり、判断能力が低下すると、成年後見人を選任が必要となる場合があります。成年後見の申し立てには、数か月の時間と費用数十万円が必要となります。
相続人の一人の債権者が、法定相続による相続登記を代位登記で行い、相続人の持ち分を差し押さえてしまう危険がある。
この時点で遺産分割協議を行ったとしても、債権者に対してお金を支払わなければ、相続登記をすることは困難となることが多いです。

以上、相続登記を長期間行わないでいると、様々な問題が発生したり、費用や時間がかかることとなります。現実的に、登記が難しくなる場合もあります。不動産を売却したり、お金を借りるため不動産を担保に入れたりするような場合には、相続登記が必ず必要となりますので、早めに行っておくことをお勧めします。

尚、相続登記とは別に、相続税の申告は相続開始後10カ月以内に行わなければならないためご注意ください。

借地権を相続したのですが、何か手続きは必要ですか?

先日亡くなりました。父は、借地上に建物を建てて住んでいました。父名義のこの建物を私が相続して今後も住み続けるには、土地の所有者の承諾や許可など何らかの手続きが必要でしょうか?相続人は、私と妹の2人です。

借地上の建物と借地権を相続するために、土地の所有者の承諾や許可は必要ありません。

相続人から土地の所有者に「土地の借地権(または地上権)を相続により取得しました。」旨の通知をすれば問題ありません。
勿論、建物の名義については、相続登記をする必要がありますのでご注意ください。

遺言と異なる内容の遺産分割をすることは可能ですか?

先日亡くなりました父が、「自分の財産はすべて長男に相続させる」との遺言書を残していました。相続人全員の話し合いの末、自宅の土地・建物については母と長男である私で2分の1ずつ相続するということになりました。このような遺産分割は可能でしょうか ?

相続人全員の同意があれば、遺言書とは異なる内容の遺産分割協議を行うことが可能です。

ただ、遺言執行者が選ばれている場合には、遺言執行者の同意が必要です。

遺産分割協議がまとまらないのですが、どうしたら良いでしょうか?

先日、父が死亡し、相続人である私たち兄弟4人で何度も遺産分割協議をしましたが、誰がどのように財産を取得するのかでまとまらず、喧嘩となってしまいました。どうしたらよいのでしょうか?

まずは、弁護士などの法律に詳しい中立で信頼できる第三者に遺産分割協議に立ち会ってもらうことでしょう。

第三者が入ることで、遺産分割協議がうまくいくことがあります。それでも、まとまらない場合には、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てましょう。遺産分割調停が成立しなかった場合には、自動的に遺産分割審判手続きに移り、家事審判官により審判がなされます。審判における決定は、判決と同じように強い効力がありますので、調停調書どおりの相続登記や強制執行を行うことができます。

遺産分割協議をやり直したいのですが、できますでしょうか?

先日、父が亡くなり、遺産分割協議の結果、兄弟で財産を分け、相続登記も済ませました。ところが、3ヶ月後に事情で兄が農業を行えなくなり、私が農業を継ぐことになったのです。農地を私が相続できるように、遺産分割協議をやり直すことは可能でしょうか?

相続人全員の合意があれば、遺産分割協議をやり直すことは可能です。

ただ、税務上、遺産分割のやり直しは、遺産分割とはみなされず、譲渡・交換・贈与として課税を受けることとなるため、農地の価格によっては多額の税金がかかる可能性がありますので注意が必要です。

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